――出社初日に会社が倒産し無職になった詩織は、ふらっと雄也の店を訪れる。
雄也の朝ごはんを食べると、なぜか心が温かく満たされ涙が溢れた。
その店で働くことになった詩織のならまちでの新しい一日が始まる。


奈良の『ならまち』のはずれにある、昼でも夜でも朝ごはんを出す小さな店。無愛想な店主・雄也の気分で提供するため、メニューは存在しない。朝ごはんを『新しい一日のはじまり』と位置づける雄也が、それぞれの人生の岐路に立つ人々を応援する“はじまりの朝ごはん”を作る。